先日、宮田師匠が担当する生き物環境学習の、淡水生物講座をお手伝いしてきました。小学生10人ほどと宮田師匠お勧めの川へ!
10月も中旬に差し掛かり、大人はウェーダーを履いてますが、子供たちの元気さは驚くばかり。濡れてもいい靴とズボンでガンガン川に入っていきます。転んだら泳ぐし、大人も水かけられるし、大変です。楽しいけど。笑
一見、何の変哲もない川に見えるのですが、これがすごい。
「それーーー! 突撃ーーー!」という宮田師匠の号令を合図に、子供たちはバケツと網を手に川へ。一時間ほどで驚きの網果となりました。
- タモロコ
- イトモロコ
- デメモロコ
- オイカワ
- カワムツ
- ニシシマドジョウ
- ドジョウ
- トウカイコガタスジシマドジョウ
- アブラボテ
- ヤリタナゴ
- アブラハヤ
- タカハヤ
- メダカ
- ドンコ
- ナマズ
- ニゴイ
- カマツカ
- ミズカマキリ
- カワムツ
- スッポン
- トノサマガエル
- ツチガエル(?)
- コウライモロコ
ガサガサ後の振り返りで子供たちが「も〜書けない」なんて声を出す程に採れるんです。いや〜すごい。普通の川なら見られない珍しい種も結構いるんですからね。ミズカマキリもそう。
ただガサガサするだけではありません。種類の違う水草を4種採ってくる、というお題もありました。水草に注目する環境学習って中々ありません。実はとっても大切なのですが、ヨシには注目しても沈水植物には注目しないですよね。でもこの講座では沈水植物に注目します。
採れた沈水植物は、、
- ヤナギモ
- ササバモ
- ホザキノフサモ
- センニンモ
- クロモ
- コカナダモ(外来種)
- オオカナダモ(外来種)
生き物の種数と同じく、これだけの沈水植物が自生する川もほとんどありませんよね。もう少し暖かかったらこれにエビモが加わるそう。
いつも遊んでいる川との違いに、子供たちも興味津々。
沈水植物は川の水をきれいにします。ヨシは泥を浄化するけれど、直接に川の水をきれいにするのは沈水植物。この川の水は透き通り、嫌なニオイも全くしません。
生き物の多さについては、砂地、泥、石、植物の多さが挙げられました。多様な環境が揃っていて、だからそれを好む生き物が棲んでいる。ニシシマドジョウは砂地に棲むが、ドジョウは泥を好む、といった具合。水辺には「景観の多様性」が大切、とは正にこのことですね。
伊藤 匠