今日もガサガサ日和 Vol.64 秋のガサガサで獲れた魚たち

2019年10月8日(更新日:2019年10月9日)
ガサガサ

秋こそガサガサのハイシーズン

夏も終わり、一般的には川遊びはシーズンオフ。

しかし、ガサガサ魚採りでは秋こそハイシーズン。まず、涼しくて動きやすい。苦しくないです。けれど水温は温かいので魚はまだまだ活発。

また、春や夏先に生まれた稚魚たちも大きくなっており、色々な稚魚たちに出会えます。

秋になって幾つか川をハシゴしてガサガサしてきましたので、出会えた魚たちの一部をご紹介したいと思います。

カネヒラ

見てくださいこの美しさ。秋に産卵期を迎えて婚姻色を帯びるタナゴの仲間カネヒラのオスです。

こんな魚が川にいるんですよ。熱帯魚みたいですよね。

前に書いたタイリクバラタナゴ(今日もガサガサ日和 Vol.61 タイリクバラタナゴ)など多くのタナゴは春〜夏先に産卵期を迎えて婚姻色を帯びますが、カネヒラは晩夏〜秋。

以前にもカネヒラが大量に獲れた記事(今日もガサガサ日和 Vol.最近の網果 カネヒラ)を掲載しましたが、今回はそことは別の川。

しかし、そもそも私の住むエリアには本来カネヒラは生息していないはずです。ですから、いわゆる国内移入種、国内外来種などにカテゴライズされています。移入の原因は、琵琶湖産アユの放流、マニアによる放流が考えられます。

また、カネヒラは草食生で、セキショウモやマツモなど食べつくしてしまいますので、飼育の際は水草の植え込みに要注意。

アユ

カネヒラやオヤニラミのように本来棲んでいるはずのない魚が獲れるのには、このアユが原因の一つかもしれません。

全国の川釣りで根強い人気を持つのがアユ釣り。各漁協で放流しているアユは琵琶湖産のアユが多いです。各地の河川に琵琶湖で育ったアユが放流される際、他の魚の卵や稚魚を混じって放流され、各地でアユ以外の関西の魚が定着してしまうのです。

ゴクラクハゼ

ハゼの仲間のなかで私が最も好きな魚、ゴクラクハゼ。地味な淡水魚の中にあって、極楽を思わせる彩色を放ちます。

残念ながら写真からはそれが確認できないので、過去の記事から極彩色をご覧ください。→今日もガサガサ日和 Vol.34 ゴクラクハゼ

ナマズ

ナマズが網に入ると殊更に興奮してしまいますが、ナマズは何と言っても、成魚より稚魚や未成魚がカワイイ。顔が笑っているよう。

手のひらサイズのナマズなんて、最も愛らしい時期じゃないでしょうかね。

ナマズは肉食の魚ですが、鋭い牙があるわけではなく、おろし金の様な、紙やすりの様な歯がずらっと並んでいるのです。写真でわかりますか?

番外編・ゴンズイ

ゴンズイはナマズの仲間の海水魚。ヒレに毒のある魚で触ると危険です。

海に流木を拾いに行った時、息子が波打ち際を形を変えて動く黒い塊を見つけ、網で掬いました。

ゴンズイの稚魚は集団で固まって泳ぐため、その様子から「ゴンズイ玉」とよばれます。

まさに黒い玉が蠢く様でとても面白い光景ですね。網で上手くやれば一度に何十匹と掬えます。

秋こそガサガサへ!

夏場は暑くてとてもガサガサのハシゴなどできませんが、秋のガサガサは格段に気持ちよくて楽しくできます。

熱中症の心配もありません。しかも魚の量が豊富。

是非、秋の川で色んな生き物と触れ合って遊んでみてください。

川遊びマップ
伊藤 匠

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