初めてガサガサ遊びする人には、生き物はどんなところに隠れたいのか、生き物の気持ちになって考えてみようと言っている。かくれんぼに置き換えてみてもわかりやすい。上から丸見えの場所、背後がだだっ広い場所、身を寄せるものが何もない場所にはまず隠れない。何となく狭いところに隠れるでしょう?
小さな川の上流、中流で、水際まで植生のある岸辺が残るところは、上手のようになっている場合が多い。これは上から覗いただけではわからない。頭上からの鳥の攻撃を避けたり、速い流れを避けてここに身を寄せているのだ。越冬する場合や、夜行性の生き物が日中隠れていたりもする。
えぐれたところに手や足を突っ込んでみると奥はかなり深くなっている。ここに実に多くの生き物がいるのだ。それを考えると、水際までビッシリとコンクリ護岸のある川が生き物にとってどれだけ棲み辛いかよくわかる。
川へ行ってみて、こんな怪しげな場所を見つけたら是非、生き物を探してみよう。絶対楽しいから。
川遊びマップ編集長
伊藤 匠