今日もガサガサ日和Vol.67 ニホンイモリを庭の池に

2020年8月25日(更新日:2020年8月25日)
ガサガサ

自粛期間中に、庭に池を掘ってみました。庭に池は長年の夢でして、庭のビオトープ化の一環です。メダカやタニシ、ヌマエビも入れましたが、最後にどうしても放っておきたいもの。それはニホンイモリです(カエルも数種類放ちましたが、鳴き声がうるさいと、クレームがでましたので断念。無念)。

各地で数を減らしていますが、幸い我が家の近くにはまだまだ生息しています。イモリと私の関係は古く、自分で捕まえたイモリを小学校で飼育していました。人になつくし?愛嬌ある顔や個性豊かな腹がたまりません。私が一番好きな両生類なのです。

イモリ探すならあの川

前にも述べたように、あの生き物ならあそこに、という自分だけの秘密の場所がいくつもあります。
今回も、イモリを探すならあの川、ということで息子とやってきました。

梅雨が明けたと思ったら、酷暑でウェーダーはもう地獄です。
最初は勇んで着込みましたが、川にそのまま入ってるのかわからないくらい中が汗で濡れてきたので、途中で脱ぎました。

イモリのいる場所

イモリの棲む川ってどんなところでしょう。
あまり流れが無く、水温が低い、里川とでもいましょうか。
抽水植物の根元をガサガサやってみると、、

いました、いました、黒い物体がたくさん網に入っています。
ひと網目でこんなに入るとは思っていなかったので、大騒ぎです。

いやー、かわいいですね。
サイコーにキュートです。

身体は思いのほか、筋肉質で、カエルより硬い印象ですね。
持ってやると全身で悶えて拒みます。
お腹の模様から通称、アカハライモリなどと呼ばれていますが、正式には二ホンイモリです。

イモリの棲む川には

イモリの棲む川には、アブラハヤも漏れなく棲んでいる印象がありますね。
どちらも冷たい水温の小さな上流河川を好むのでしょう。
この川では、イモリかアブラハヤ、カワヨシノボリしか獲れないと言っても過言ではありません。

イモリのオスとメス 見分け方

イモリのオスとメスを判別するには、総排泄腔と尻尾の太さを見ます。


これはオス。後ろ足の付け根の膨らんだところが、総排泄腔。


こちらはメス。総排泄腔が小さいのがわかりますよね。


次は尻尾の太さから。尻尾の付け根から縦に膨らんでいます。
これがオス。
繁殖期の初夏だと紫色になって毒々しいです。


こちらがメス。尻尾の高さは同じですね。

イモリは脱走の達人

イモリは脱走の名人で、飼育するには必ず蓋が必要です。バケツにストックしておいても、バケツの壁を上ってきて、脱走を試みるので、気が気じゃありません。

イモリの前脚は

イモリの前脚は4本指。
カエルもそうですね。
バケツについた足跡を見れば、よくわかります。うん、かわいい。

池に放つ

獲れたイモリを数匹だけ持ち帰り、庭の池に放ちます。
果たして気に入ってくれるでしょうか?
夜の観察が待ち遠しいですね。

伊藤 匠

イモリのことをもっと知るには

イモリについて書かれた書籍をご紹介します。
生態や飼育方法等、イモリに興味を持ったらぜひ読んでみてください。

  

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