今日もガサガサ日和 Vol.72 夜のガザカサは「見獲り」

2021年4月30日(更新日:2021年4月30日)
ガサガサ川遊びネタ

暖かくなったことに気をよくして、ウインドブレーカーを羽織って、久しぶりに夜のガサガサに出かけます。

ウェーダーは夏は悲鳴モノですが、肌寒い時期は防寒になって重宝します。
下流近くのポイントなので、潮の干満の影響が大きいのですが、ちょうど干潮でグッドタイミングでした。

ヘッドライトで周りを照らすと、大きな物体が目に留まります。

ナマズ!!
やはりいつ遭遇してもドキドキする魚です。
しばらくすると、悠々と体をくねらせて去っていきました。

真っ暗で当然、誰もいない、川の中。
対岸の岸には、ヌートリアが二頭。
照らすといそいそと草むらに消えてきました。
ナイトサファリ感抜群です。
これだから、夜ガサはやめられません。

多くの人に夜のガサガサをお勧めしたいのですが、通報される可能性があるので、自己責任でどうぞ。

お次は、夜ガサでいつも獲れるウナギ。
稚魚であるシラスウナギもよく獲れます。

飼育してみるのもいいですが、脱走の名人なので、しっかりとした蓋で固定しないといけません。
野生下では、落差があっても濡れた岩の上を上っていくくらいですから、少しなら水の中でなくても動きます。

肉食ですから、ミミズや毛虫など、なんでも旺盛に食べますね。
その他、このポイント常連のテナガエビや、MAXサイズのゴクラクハゼなどいっぱい獲れてワクワクが止まりません。

ここでは、ほかにマハゼも獲れるのですが、このゴクラクハゼはマハゼサイズで、びっくりです。
思わず、声をあげてしまいました。

夜のガサガサは、昼間とは違った獲り方をします。

通常のガサガサは、草の根元を蹴って驚いた生き物が魚獲り用の網で入ってくるのを獲るわけですが、夜ガサはちょっと違います。

まず、ヘッドライトは必須です。
光の強さは強ければ強い程よく、工事現場などで使う業務用が良いです。
僕が使っているのは、ジェントスのヘッドウォーズシリーズ。

光のピントを調節できたり、電池が後ろについているので、前が重くない。
そして、頭の上にもゴムが付いているので、激しい運動をしてもずり落ちません。
ここ、大事なポイントです。
以前は登山用のものを使っていたのですが、ガサガサしてると頭からすぐずり落ちてきてしまう。

その点、業務用のジェントスヘッドウォーズシリーズは完璧です。

僕の持っているタイプは、電池と充電どちらも使えるもので、経済的ですが、充電で使う場合、一点注意すべきことが。

電池の場合、残量が減れば、光量も減っていくので電池の替え時が分かりますが、充電の場合は前触れなく突然消えてしまいます。行きはい良いが帰りは真っ暗闇という危険なことが何度かありました。

なので、使用前には大丈夫と思っていても、必ず充電をしておくことをお勧めします。

そして次に重要なのが、エビタモです。
いつもの魚獲り用のタモ網ではなく、本来、テナガエビを獲る専用の網です。

網の糸が細く、網目も大きいです。
小ぶりなので、獲物に気付かれにくいです。

通常のガサガサと大きく違うのは、獲る生き物に狙いを定めて、獲る、という点です。

ヘッドライトで獲物を見つけ、ロックオンし、静かに近づいて行き、エビタモをそっと被せる。
通常のタモ網だと、被せても隙間から逃げてしまうので、エビタモがよいです。

これが面白いように獲れるから堪らない。
夜だから生き物も油断しているからこそできる獲り方です。
何が入るかわからないのがガサガサの前提ですが、この場合は違う。
これを僕は、見ながら獲るという意味で「見獲り」と呼んでいますが、釣りでも見釣りという釣法がありますよね。
通常のガサガサより、漁をしている気分に浸れます。

ヘッドライトとエビタモさえあれば、夜のガサガサは最高に楽しい。
どちらもそんなに高いものではないので、是非やってみて下さい。
もちろん、マナーは守って、安全第一で。

川遊びマップ
伊藤 匠

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