近所の川こそ面白い
ガサガサの魅力の一つは、何の変哲も無い小さな川で楽しめることだ。清流に行く必要などまるで無い。むしろ清流の方が生き物は少ないと言って良いからだ。近くの川で思う存分楽しめる。
国道から少し脇に逸れたところを流れる川。怪しげな水際の下流に網を構え、足で思いっきりガサガサガサ。 すると、ドンコが入った。そして次から次へとドンコが入る。
肉食魚が多いのは豊かな証拠
ドンコは肉食の魚で、飼育するのにも生き餌でないと食べないという神経質な大食漢だ。つまり、ドンコの棲む川にはそれだけドンコが食べる餌があるということになる。
ドンコが食べる小魚やエビ、水星昆虫がいるということはその生き物たちを支える水草や環境が整っていることを示しているのだ。肉食の生き物が生きられるのは、川が豊かな証拠である。
採れたドンコを眺めていると、川辺を散歩していた老夫婦に「釣った方が早いべ」と笑われる。「毛バリ流せばすぐだて」と。そんなこともあるから近所の川こそ面白いのだ。
伊藤 匠
【ガサガサ道具 ウェーダー 】
高いものは必要ない。サイズの合った動きやすいもの。ソールはフェルトソールではなくラジアルソールがいいだろう。釣りでは岩場で滑らないようにフェエルトソールが良いが、ガサガサでは硬さのあるソールが良い。
子ども・小柄な女性向けのものもある。