車で魚を持ち帰る方法 | 今日もガサガサ日和 Vol.5

2015年4月2日
アイテムガサガサ
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ガサガサで捕まえた魚をどうやって持ち帰るか、難題である。傷つけず、弱らせず元気なまま運ばねばならない。今回は採った魚の車での輸送について考えてみたい。

魚には極力触らない

魚の表面はヌルヌルとした粘膜によって保護されており、この粘膜が剥がれてしまうと魚は途端に弱る。ドジョウやナマズのぬめりが強いのは、それほどに摩擦の多い環境に暮らしているからに他ならない。

釣り人が素手で魚を触ると魚が火傷する、とよく言うのはこの現象を指している。魚の体表温度と人の手の温度はかなり違うため、粘膜の損傷とともに魚を弱らせる原因となる。粘膜が損傷するとその箇所は白っぽくなるのですぐにわかる。普通ならそのまますぐに死んでしまうことはないが、車で輸送しようといるのであれば、ダメージは極力避けるべきだ。

採れた魚は一旦、手持ちのバケツに移すわけだが、この過程においてもなるべく素手で掴まず、タモ網の裏側から押したり、爪先で突いてバケツに入れるのが良い。触る場合は手を川の水に浸し、冷やしてからである。

ここで付言しておきたいのは、生き物に触ることを忌避してはいけないということだ。上記は魚の輸送に際してダメージを抑えることを念頭にしたものであり、論点が異なる。この点については稿を改めたい。

水は透明にしておく

ガサガサ中は、どんなに気をつけてもバケツの中に枯葉やその他いろいろなゴミが混じる。持ち帰る時は別の蓋付きバケツに移し換えるのだが、この時、生き物と一緒に水ごと入れるのではなく、極力透明な水を川から汲んでおき、その中へ生き物だけを選り分けて入れる。

上記写真は横着をしてまだゴミが混じっている。ゴミが混じっていると何がいけないかというと、運転中は常に揺れるわけでバケツの中で摩擦が発生してしまうのだ。どんな小さなゴミでも、砂などの濁りも魚の粘膜を傷つける原因になる。だから、入れる生き物も少ない方が良い。水草などを入れる方が魚が安心すると気を使いたくなるが、まるで逆効果だ。生き物以外には何も入れないのが基本である。運ぶ前は元気だったのに、家に着いたら元気が無く、何匹か死んで浮いているのは殆どが摩擦によるものと言って良いだろう。

輸送用バケツは面積よりも高さが大切


輸送に使う容器は、面積ではなく、高さのあるものを選ぶ。面積のあるものは車の揺れを受けやすいのだ。高さがあれば、揺れの影響を軽減できる。また、水がこぼれないようにしっかりと蓋が閉められるものが良い。私が使っているのは釣り用のコマセを入れるコマセバケツ。サイズも様々あるがその中でも一番背の高いものを選んでいる。

エアレーションと物理濾過

上記対策を講じたのち、水がこぼれないように蓋をしっかりとする。こうなると水中の酸素が欠乏して生き物が酸欠になってしまう。そこで、通称ブクブクと呼ばれる濾過付きエアレーションを投入する。目に見えない細かい汚れを物理的に濾過してくれ、酸素も供給してくれる。エアーストーンだけでは濾過がされないので避けたい。

蓋にエアホースを通す穴がなければ、ドライバーなどで開けてやれば良い。エアーでバケツがパンパンにならないよう、空気抜きの穴も開けておくのも忘れずに。

エアーポンプの電源は車中のシガーソケットから専用のアダプターを介して取る。トランクになければ、運転席から取れば良い。カー用品店で手に入る。

シガーソケットを使わなくても、携帯用の電池式エアポンプを活用しても良い。エアーの吹き出しをエアストーンではなく、ブクブクに取り替えて使う。

輸送するまで時間が開くときやもエンジンを切っている時などに重宝する。電池式エアポンプとシガーソケット電源を状況に応じて使い分けたい。

持ち帰る魚は全部元気に育ててやりたい。そのためには色々工夫をしてみることが大切だ。

伊藤 匠

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