今日もガサガサ日和 Vol.44 〜ウェーダーの補修

2017年5月9日(更新日:2018年5月19日)
アイテムウェアガサガサ

 

ガサガサではウェーダー(胴長)を酷使する。藪漕ぎし、岩場を登り、干潟も行く。護岸をずり落ちたり登ったり、思い返してみれば散々な使い方だ。裏を返せば、ウェーダーがあるからガサガサ出来るのだと言って良いだろう。今回はそんなガサガサの必須アイテム、ウェーダーの補修について触れてみたい。

浸水は突然に

その時は突然やってくる。
川の中を歩いているとどこかで冷やっとするのだ。気のせいかなと思っているとその冷やっと感はどんどん広がって疑いは確信となる。ウェーダーに穴が開いて水が浸水しているのだ。

舌打ちしたって仕方ない。普通なら買い換えるのだろうが、こんなことで買い換えてたらきりがない。そこで、補修である。

穴開き箇所に検討をつけて探す

浸水してくる状態で何回か水に入っていれば、どこから浸水しているのか大凡見当がつく。そして日中、干したウェーダーの中を覗き込むと、仄暗い中で見当をつけたあたりで穴開き箇所が光の点となって見える場合が多い。見当をつけておいて、穴開き箇所を探すのだ。

穴開きの原因

ウェーダー浸水原因で多いのは、植物の棘で開いた穴や、枝の先端や鋭利な岩で開いた穴だ。箇所は殆どが膝下だ。また、胴体周りの生地と足回りのブーツ部分の接合部がやはり弱いから、ここら浸水することが多い。今回の浸水箇所もどうやらここらしい。

生地の薄さ、厚さ

透湿性をうたうウェダーは生地が薄く、すぐに破れる。反対に、生地の分厚いものは、少々乱暴に扱っても耐えるが、真夏はサウナスーツとなってしまい浸水してないはずなのに、汗でビチャビチャだ。

これまではサウナスーツ(?)タイプを愛用していたが、流石に閉口して今シーズンは透湿性の高いウェーダーを新調したのだが使用3回目で浸水。その心当たりが存分にあるから仕方ない。

浸水箇所を補修

補修には、家の外壁などの防水工事(シーリング、コーキング)に使うシリコンゴムを使う。シリコンゴム本体と、押し出す専用器具合わせても数百円だ。どんなホームセンターでも必ず売っている。

穴開き箇所を十分に乾燥させてから、シリコンゴムを押し出して塗っていく。ケチらずにたくさん、広範囲に塗ることがポイントだ。色はなんでもいいだろう。仕上がりの美しさなど求めるものではない。目的はただ1つ、浸水させないというだけである。今回は生地の継ぎ目が怪しかったのでこの辺りを重点的に補修。時間にして10分程度。1日乾かせば完成だ。

こんな傷は諦めた方がいい

いくらシリコンゴムが防水性に優れていると言っても、こんな風にざっくり破れてしまっては修復は諦めた方がいいだろう。シリコンゴムを大胆に面で塗りたくる方法もあるだろうが、激しく動くガサガサではどうしても無理が出ると思う。ついでに言っておくと、盛大に破れるケースの殆どが人工構造物に引っかかる場合である。護岸、テトラ、蛇籠などなど。それだけ危ないということだ。

そして見事に復活

補修の翌日、早速ガサガサに出かける。恐る恐る水に入ったが、浸水は全くなかった。めでたし、めでたし、である。このシリコンゴム、水槽や飼育ケースの補修にも役立つので是非お試しを。

★子どもの誕生日にウェーダーをプレゼントしたら喜んだ記事★

川遊びマップ編集長  伊藤   匠

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