メダカ飼育 体験レポート

2020年6月25日(更新日:2020年6月25日)
子どもと川遊び

新型コロナウイルスによる外出自粛は解除されたものの、まだ油断できない今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

今回は、川遊びマップを運営する一般社団法人ClearWaterProjectのスタッフ岡本によるメダカ飼育の体験レポートをお届けします。

子供と一緒にメダカをじっくり観察してみると、新たな発見がいっぱい。

ボウフラを食べる様子や、水草に産みつけられた卵の中で少しずつ生命が育っていく様子、とうとう稚魚が孵ったときの驚きと感動。

こんな毎日、いいですね!

きっかけは子どもの一言

メダカ愛に溢れる叔父の家を訪れて、そのメダカを見せてもらったら3歳の息子が一言。

「うちでもメダカ飼ってみたい」

子どもと生き物を育てること自体はいつかやろうと考えていたので、おーそうか、ちゃんと世話するんだよと約束して、親はインフラ整備(水槽や道具など)へ。

(先に言っておきますが、メダカや魚の飼育に詳しいわけではなくて個人的見解や趣味の基づく内容です)

そうだ、外で飼おう

さて水槽などをどうしようかと考えていたところ、今度は妻からの一言。

「祖母が火鉢をくれるらしい」

おーそれだ! インフラ整備はしなくていいか、火鉢でメダカを飼おう。

魚を飼う=水槽+ポンプ+etcと考えていたけど、メダカならば外でもいいよね、となり、今こんな状態。

叔父から譲り受けたメダカたち。

中には妻の趣味のひとつ睡蓮を添えて、そのまわりをメダカが泳ぐ。なかなかいい光景です。

さあ何を食べるのだ

水槽で飼うのと、外で飼うのと、いろんな違いがあるけれど、そのひとつがエサですかね。

外で飼う我が家は「エサ」と呼ばれるようなものは全然あげていなくて、庭の植物についている虫の幼虫や、飛んでいる小さな虫、はたまたボウフラなんかをあげているわけです。

これがなかなか興味深くて、葉っぱで見つけた虫を息子と一緒にメダカにあげてみると、あーこれは食べない、おーこれは奪い合っている!とかいろんな発見があっておもしろい。

大きなメダカさんはボウフラを勢いよく食べていてなかなかの光景!

よく食べる分、お掃除

メダカさん飼ってみて知ったのは、意外にウンチの回数が多いのね、と。

自然界にあるものをあげているだけなので、それが多いのか少ないのかわかりませんが、排せつによって水と火鉢が汚れるので、掃除は週に2回くらい、1回作業が15分くらい。

まあまあ手間かかります。

上の写真は鉢を真上から撮ったもの。

底面に茶色や黒の小さなのありますね、あれがウンチ。これはまだきれいな方だけど、きれいにしてもすぐにこんな感じ。

下に落ちたウンチたちを捨て、新しい水を入れてやると、まあきれい。

小さな体なのにあれだけ排せつしているメダカさんの仕組みが知りたいと興味がうずきます。

子どもが増える

先の写真にあるように、大きな茶色の火鉢には2種類のメダカを混ぜて、隣の青い水鉢には、雄1匹と雌1匹の2匹だけ(以下、アベック)を入れています。

そうすると、アベックはすごいですね。多い日は毎日卵を産んで、超卵ラッシュ。今日も産んでる~と何べん言ったことか。

アベックたちが産み、孵った赤ちゃんたちの数…我が家でメダカを育て始めて2、3カ月くらいで、55匹。

見えている細長いのがすべて稚魚

一度に複数の卵の産むのでこの数になっているけれど、それにしてもすごい。ちゃんと数える妻もすごい。

4つの鉢を使い分け

最初は2つだった鉢も今では4つに。
ベランダが埋まってきたぞ。

  • 茶色火鉢:譲り受けたまま2種類のメダカを混在生育中
  • 青水鉢:アベックたちの占有許可による子づくり場
  • 鉢③:アベックたちが産んだ卵だけを入れておく鉢
  • 鉢④:③鉢で孵った稚魚だけを入れておく鉢

 
共食いしたり、卵を食べたりするというのは聞いたことがあり、あまりにもアベックが卵を産むので鉢が増えて仕方ない。

そうです、掃除の手間も半端ないっす!

卵を見つけたらすぐ

最初の頃はアベックの雌のおなかに卵があることに感動し「たまごあるよ~」と家族全員で見ていたものです。

どうしたらちゃんと孵るのかと調べたり聞いたりしていました。

おなかのあたりに、うっすら黄色の丸いの見えますかね~、卵です

で、たどり着いた今の行動は「卵を見つけたらすぐに卵だけを移動させる」ということ。

アベックの雌を掬い、おなかについた卵を綿棒で取り、卵だけの鉢にある水草にチョンとつける。

もう何度これをやったのだろう(笑)

綿棒につけた、たまごを水草にチョン

うごめく卵の中の命に感動

こうして採卵した、小さな命を毎日見ているのがひそかな楽しみと感動です。

息子はまだ小さくてよくわかっていないようだけれど、大人の我々は「あ、目がある」「黒いものがある」と、採卵した時は透明だったあの姿からの命の変化に驚きと感動を毎回おぼえます。


赤丸の中に丸いの見えますか。

うごめく命です。

チョンとつけただけなのに、その中には生きるためのすべてが詰まっていて、日に日に変化する姿を見ると、一生懸命生きていこうとするメダカの鼓動が聞こえてきそうで本当に感動します。

そして、見守ってきた卵がハッチアウトしたときは「うまれたー!」と、また大きな感動。

55匹生まれてもこの感動だけは色あせません!

ちなみに、アベックは今日も卵を産んでいたので、目指せ100匹!状態で、トップブリーダーになりつつあります。

メダカの飼育は面白い

飼育のきっかけは子どもの一言から。

卵が生まれた、卵が黒くなった、ウンチで鉢が汚れている、あの虫は食べた・・・・

いろんな発見があり、しかもそれを子どもと共有できるのはとても良いですね。

エサを買わなくていい、毎日あげる必要もない、という外で飼うメリット(と個人的には思う)も享受しつつ、毎日楽しめるメダカさんの飼育は面白いものです。

さてと、増えまくる稚魚たちをどうしようかと妻と話しながら、今日も鉢の掃除をやりますか。

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