川遊び大好きな皆様こんにちは。
皆さんは「川遊び」と聞いてどんな事を想像しますか?
渓流釣り、ラフティングやBBQなどでしょうか?
いずれにせよ、どの遊びも「アクティブ」な遊びが多いのではないでしょうか。
今回はちょっと変わったアクティブではない川遊びをご紹介致します。
それは、川で絵を手軽に描こう!というものです。
1、まずは何を用意するか考えよう!
用意するものは自分の描きたい絵の簡単な道具で結構です。
初めての方はサインペンとスケッチブック、100円均一などで買える
溶かして使える水彩キッドなどがお勧めです。
慣れてくると油絵セットやパステル、水彩画一式などを使ってもいいでしょう。
筆者は油絵が好きなので油絵道具一式と三脚を持って行きます。
比較的に楽で超簡単なクロッキーもおススメです。
クロッキーとはスケッチブックにぐちゃぐちゃと速く描く即効型の描き方で
大体は何十秒かで1枚を描き終えます。
クロッキー画に適当に色をサインペンや水彩絵の具などでつけていくだけで
かなり「それっぽく」描けるので楽しいです。
上級者になれば油絵やパステルなどを使うのもいいですね。
絵は上手い下手関係なく適当でいいんです!笑
100均でスケッチブックと水彩キッド、計200円を購入し、適当に線を描いて色を多少つけるだけで、かなりイイ味の絵になります。
何より最高の自然に囲まれて自分が描いた世界でたった1つのオリジナル絵です。
部屋に飾ると写真とはまた違った思い出深い飾りになります。
なんと言っても自分で描いた絵ですので愛着も沸きます。
2、自由な絵、上手な絵は誰でも描ける!
「絵」や「字」っていう、いわゆる芸術関係の単語を聞くと
「私、下手だから…。」と即あきらめてしまう人も
多いと思います。(筆者も自慢じゃないですが美術はいつも「2」とか「1」でした。)
それは学校の授業とかで自分の作品を「評価された」過去があるからなのだと思いますが
絵を描いている時には先生もいなければ、クラスメイトもいません。
自由に描いていいのです。絵に上手い下手はありません。
キャンパスの中では法律も倫理も常識もありません。
好きな題材で好きな描き方でどんな表現方法でもいいのです。
ハッキリと物の形を描くだけでなく、心象風景と言って、題材に対して感じた気持ちや感情をそのまま抽象的に絵にしていくというものも。
このように、絵をもっと自由で面白く、自分の好きなように描いていけば
自信のない人でも気軽に何枚も楽しんで描けるはずです。
でも
どうしても「それっぽく描きたい!」という方の為に
誰でも簡単に「上手い絵」が描く事のできる、とっておきの手法があります。
それは「ボブロス画法」というものです。ご参考までにぜひ描いてみて下さい。
ボブロス画法 参考
何度も言いますが芸術の世界には上手い下手は存在しません。
有名な芸術の世界での名言に「美の中では全てが許される。」という言葉があるように
美の中では「下手さ」も「上手さ」も表現してしまえばいいのです。
自分の感じたものを感じたままに、どこまでも自由に表現すればいいのです。
それこそ自分だけのとっておきの秘密にしてしまえば誰も否定もしません。
だから線がおかしくても、太陽が青色でも全てが自由です。
キャンパスの中では全てが許されるのです。
自分を否定しない時間の中で大自然に囲まれて絵を描くのは本当に気持ちいいものです。
それでもちょっとは画家のような雰囲気を少しは味わいたい!
という方に上級者向けのおススメ描き方編として「絵の達人編」をどうぞ。
3、絵の達人編
「モネのような印象派の描き方を真似してみよう!」
印象派で有名なモネの「睡蓮」の絵は皆さんもよく御存知の事かと思います。
あの独特な光の加減、水面に反射した空や植物の美しさには息をのむほどの感動を覚えますよね。
あんな美しい作品をモネはどのようにして描いたのか?
「モネは同じ場所で3時間ごとに画板を変えて描いた。」と言われています。
太陽の位置は時間ごとに刻々と変わります。
当然、今自分が描こうとしている風景画も色も質感も
光の角度も全て時間ごとに変わってしまいます。
その為、モネは3時間おきに違う画板に絵を描き翌日にまた
昨日の時間帯の画板に描き足していくという描き方をしました。
ぜひ、皆様も3種類くらいの時間帯ごとの同じ場所からの川の絵を描いてみて下さい。
キャンパスと実際の対象物の時間変化をつぶさに観察しながら描く事で
素敵な発見を沢山するはずです。
4、自分の大好きな川のオリジナルの絵の具を作ってみよう!?
岩絵の具とまでいかなくていいんです。
(※鉱物を専用のすり鉢で粉末状にし、膠(にかわ)を均一になるまで混ぜて
固形状になったものを水で溶いて絵具として使用する昔ながらの伝統技術。)
自分が大好きな川で素敵な石や鉱物を何個か拾って家に持って帰ってきてください。
それを粉々に砕きます。
粉末の粒子が細かければ細かい程塗りやすいですが、それもお好みでいいんです。
ザラザラした絵具でも味わい深くてとても素敵です。
膠(にかわ)を使用しても良いですし単純にお湯で煮て色を出しても良いです。
花や植物を煮出して色を作っても面白いですね。
どうでしょうか?自分の描いた素敵な川の絵に
自分の大好きな川の素材で作った色を付けていく。
全体じゃなくてもいいんです。
ほんの少しだけ自作の絵の具を使ってるだけで
自分の描いた絵の話題性も高まり愛着もさらに沸きます。
筆者は川や湖が大好きなので
よく車で絵を描きに行きます。
2泊してまで絵を描く時もあるくらいハマります!笑
小鳥とせせらぎの声を1日中聴きながら
絵を描きながらゆっくりとした時間を過ごす時間は
かけがえのない癒しを与えてくれます。
何より普段過ごす日常の中で絶対に経験しない事です。
1つの場所で何時間も同じ所を観察する時間。
この川の水の中にはどんな水棲昆虫がいるのか?
どんな魚が泳いでいるのかな?
深さは?湧き水はあるのかな?石の色はどんな色なんだろう?
沢山の疑問と、観察する事で見つける沢山の発見を繰り返しながら絵を描きます。
恥ずかしい話かもしれませんが
「人」にでさえ、ここまで真剣に何時間も深く観察する事はありません。
大自然の中で思考する時間はもしかしたら
禅で言う「無我」の状態なのかもしれません。
不思議な快感を体験できる「川で絵を手軽に描こう!」ぜひお試し下さい。
著者:長野 雄大