今日もガサガサ日和 Vol.24 〜天白川探検隊

2015年11月26日(更新日:2017年2月23日)
ガサガサ

事務所に設置された90センチ水槽×2基。一つは私のガサガサ網果が次々と投入されていますが、もう一つには、ここ地元の天白川で採れた生き物を入れたい! ということで、本日、行ってきました。

事務所から見えるところを流れる天白川。名古屋市の「天白区」という地名にもなっています。私にとっても馴染みのある川。

小躍りして川へ。
小躍りして川へ。
ワンパク少年ならぬ、ワンパクおっさん。
ワンパク少年ならぬ、ワンパクおっさん。

天白川のこの辺りは遊歩道が続き、散歩をする人たちが多い。しかし、遊歩道から河原には一部を除いて降りられません。柵が延々と続いているのです。この柵も本当に要らないなー。人を遠ざけ、ゴミを集める柵でしかない。人は自分と関係ないと思った場所にゴミを捨てますからね。

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遊歩道沿いにはこんな看板が。フムフム、なるほどなるほど。そうでしょうね。答え合わせのガサガサはあまり好きではないけど、遊ぶことを奨励し生き物について紹介してる看板は好き。

うん。なかなか怪しげじゃないですか。
うん。なかなか怪しげじゃないですか。

この「今日もガサガサ日和」がいつもと違うのは、人物写真が多いこと。だって、一人でガサガサやっていると自分の写真は撮れませんからね。今回の更新は珍しいんです。

いざ!
いざ!

スタッフ3人で挑みます。これ、地元流域の生態調査ですからっ!!やはりだいぶ増水しているなあ。慎重に慎重に。

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既に生き物を投入している水槽との違いが出ると面白いですよね。どちらかといえば上流域のきれいな川で採れた生き物がほとんどですから。都市河川の天白川中流域ではどんな生き物が採れるのか。一応、そういう狙いを持ってやってます。

約一時間程度のガサガサで採れたのは、タモロコ、モツゴ、ギンブナ、カマツカ、ブルーギル、カダヤシ、ウシガエルオタマジャクシ、ヌマエビ類、スジエビ、ドジョウ、ヤゴ各種、シジミ。

やはり、中流域の特徴が出ていて面白い。もう少し時間かけてやれば、もう数種類は採れるはず。ナマズが採りたかったけど、結局採れず。

今までも天白川の別のポイントで何度もガサガサやってるけど、そこではナマズやカルムチーも大量でした。

サデ網を使って大物を狙います!
サデ網を使って大物を狙います!  が、この直後。。

ナマズを諦められず、テンション高く、深みをサデ網で攻めていると、、、「うわっ! 入ってきた!! 助けて!」と、田中が叫びます。見ると、ウェーダーが水面より下に!

手を掴み、引き上げます。川の水は豊かにウェーダーの中へと流れ込み、ビチャビチャなのだそうです。もう笑うしかない。ナマズを取りたいがあまり、ガサガサで一番気をつけないといけないことを忘れてしまっていたのです。

いや実際、危ないんですよ。水の入ったウェーダーは急激に重くなり、身動き取れなくなります。護岸を降りて川に入ってきた場合、脱がない限りは上がれませんから。

戦意喪失の田中
茫然自失で立ち尽くす田中

高かったテンションは一転、戦意喪失。「はい、もう帰りますよー」と元気のない声だけが響きます。それを大笑いしていたら、はい、私もやりました。なおもナマズを求めて水制ブロックの中を足で攻めていたら、突然、左足が冷たくなります。見ると、、

嗚呼
嗚呼

破れてるっ!! ガサガサで要注意の棘のある植物と水制ブロック、だったはずなのに。。水没した田中をあんなに笑った罰が当たった。こうなったらウェーダーはもう使えません。。私のテンションも落ちつつ、終了です。あまり生き物の写真も撮れませんでした。遊歩道を散歩していた老夫婦に、心で泣きつつ、笑顔で網果を披露して、撤収。

超笑顔と代表・瀬川と完全意気消沈している田中。
超笑顔の代表・瀬川と完全意気消沈している田中。
悲惨です。
悲惨です。天と地の差、というのはこういう事を言うでしょうね。

片付けも笑っていて見ていた、無傷の代表・瀬川。最後にバケツをひっくり返してびしょ濡れになる、という展開を期待しましたがそうはなりませんでした。

とにもかくにも、網果を「天白川水族館」に投入しました。

フナとモツゴ
フナ、モツゴ、タモロコ

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モツゴ
モツゴ

採った場所によって採れる生き物は随分と変わってきます。それにはちゃんと理由があります。当たり前の事を推理のように手繰って考えていけば、わかる事。ガサガサをやるとそれが正に手に取るようにわかるのです。

嗚呼、ウェーダーを新調しなきゃ。。

伊藤 匠

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