今日もガサガサ日和 Vol.43 〜季節と季節の間にこそ

2017年3月19日
ガサガサ
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今日は、この連載を読んでくれているN氏にお誘い頂き、一緒に川へ出かけた。

川遊びが私の趣味と知っている友人たちはこの時期、私に会うと決まってこう言う。「冬は何やってんの?」と。

普通の人からすれば川遊びといえば、やはり透き通った水の中で泳ぐことを指すようだ。どうしてどうして、寒くたって川遊びはできる。そう、寒くたって生き物はいる。だからこう答える。川で遊んでるよ、とね。

季節と季節の間にこそ

川の中にいるからこそわかる季節の訪れがある。早春の扉をノックするように、河畔林ではヤナギが芽吹き始めていた。季節から季節へと移る間にこそ、次の季節が訪れるのだという変化と希望がある。

何事も結果や局所に目が行きがちだが、中間が大切だ。ヤナギの芽吹きはそのことを教えてくれる。河畔林がなければこのヤナギは見られない。川は水が流れていれば良いわけではなく、水際こそが大事だ。水から岸辺、そしてその外へとつながる多様な景観の緩やかな連続が、だから、変化の只中にある事そこそが本質なのだ。

カジカ

流れの速く開けた瀬で、玉石の下をひっくり返してN氏のタモ網に入った15センチ弱のカジカ。甲冑の兜のような頭部が印象的だ。今日はカジカがよく獲れる。水槽で飼うと、白黒カラーになり、ホワイトタイガーとようになる。保護色効果なのだろうか。

スミウキゴリ

この川にはよくいるスミウキゴリ。河口からさほど離れていないこともその理由か。水槽ではユラユラと浮いている姿が愛らしい。もう直ぐ、タモを入れればスミウキゴリ、という季節だ。

アカザ

未成魚のサイズだろうか。これもカジカと同じ様な場所で採れる。成魚サイズのアカザは中々にグロテスクでかっこいい。私はアカザを見ると、腐れかかった巨神兵を思い出す。口の周りの8本の髭が彷彿とさせるのだ。

ツチガエル

本流から少し離れた溜まりでたくさん入った。冬眠を邪魔したかな? 季節は正に啓蟄だから、寝起きといったところだろうか。アカガエルたちはもう産卵を済ませているだろうが、そういえば今年はあまり見ていない。両生類採集で忙しくなるのはもう少し先。

オヤニラミ

ワンドでこの日も大小様々なサイズがたくさん採れたオヤニラミ。鰓蓋のエメラルドグリーンが一際目をひく。採った現場でした見られない鮮やかさだ。

ここは本来はオヤニラミが棲んでいない流域。オヤニラミの繁殖に伴って駆逐された生き物がいたのかもしれない。それとも、棲み分けているのか。フナやメダカも採れるが数は少ないのだ。

川虫いっぱい

カジカやアカザの餌となる、川虫も豊富だった。ちゃんと調べていないが、トビケラ、カワゲラ、ヒラタドロムシ、ヤゴ、ヒルなど様々だった。この分野はまだまだ勉強が必要だ。テンカラ釣りやフライフィッシングなど渓流釣りにもっと凝ると詳しくなるだろうか。今年の私のテーマでもある。アカザやカジカ用の生き餌にはこいつらを採ってきて与えれば良い。

これらの他にも、オイカワ、ヌマムツ、メダカ、ギンブナなどが入った。N氏は狙っていたギギが採れずに悔しがっていたが、オヤニラミの小さいサイズを2匹とカジカ1匹を飼ってみるのだという。さあ、もう直ぐ春本番だ。

川遊びマップ 編集長
伊藤 匠

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